工程案内

熱間鍛造

800度の高温で熱せられた鋼は、真っ赤にほてったところを成型されます。
冬でも汗が噴き出す高炉の炎を真近に、全身に刻み込まれた職人の勘が絶妙のタイミングで炎の中から塊が取り出し、鍛造プレス機で型を整える一連の熱感鍛造が繰り返されます。
1本1本丁寧に鍛造することで粘り強い製品へと鍛え上げていく、人間にも根気と粘り強さが必要とされる作業です。

磨き

刃先を砥石によって荒磨き、ボールバフにて仕上げます。
火花が飛び散る中心を見据える厳しい目は、最高の製品を創り上げようという職人の気迫そのもの。
切れ味が左右される大切な工程は、長年の経験が蓄積した匠の技が光るドウカンが誇る熟練作業です。

研磨(自社開発研磨機)

どこまでも緻密で精巧さを求めるドウカンは、手作業と職人技に加えてついに自社開発した機械を創り上げました。
世界中でただ1機のマシンが沢山あります。
このような研磨機によってなされた刃付け(刃先を細かく研ぐ)は、ドウカンが掲げる「納得のいく製品創り」の一端を担っています。

組立

振り下ろされるハンマーは、微妙な隙間(相刃)をつくる鋏ならではの繊細な作業です。
刃先は一つひとつ確認しながら納得のいくまで叩き整えられ、2枚の刃先がそろえられたときのスムーズで滑らかな鋏の動きと切れ味が揃ったドウカン自慢の製品が姿を現します。
揺るぎない自信が生み出した製品は、その慎重さと微妙な調整によって製品の持ち味をさらにアップさせ、なお一層の慎重さで1点1点組み立てられていきます。

製品チェック

ネジ止めも終わり仕上がった全ての製品は、厳しい職人の目と感覚によって一つひとつ切れ味と動きがチェックされます。
どんなに自信があっても、経験を積んでいても、それに甘んじる事なく日々研鑽。
真摯な態度で製品に向き合い、最高の作品をお客様のお手元にお届けします。